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2020.01.19
家族信託

家族信託にもデメリットはあるのか!?

こんにちは!
阿佐ヶ谷 相続センター(行政書士事務所アズーロ)の梶岡です。

本日は、家族信託のデメリットについて
お伝え致します。

家族信託にデメリット・・・
もちろんあるんですね~~~~。


どんな制度にもメリットデメリットがあるので
生前対策を考えるときには
ご自身の目的を定めたうえで
メリットがあるものを選び、デメリットを許容できるか
というのを考えていきます。

もちろんその選択は難しい部分なので
専門家にお任せください。

しかしご自身でも理解しておくに越したことはないので
デメリットの部分も今回きちんとお伝えしますね。


1.財産を預かってくれる家族がいないと、そもそも家族信託を利用できない

家族信託は、「財産を預ける人」と「預かる人」の
少なくとも2人の登場人物が必要です。

財産を預ける人はご本人として
では誰が預かるのか?

信頼できるご家族がいる場合はOKです。

しかし

 ・ “おひとりさま” である
 ・ご家族が遠方に住んでいる
 ・疎遠である
 ・仲が悪い


といった事情がある場合には
登場人物になれないので、そもそも家族信託の設計自体が
できなくなります。

でも、このような事情、現代は多いですよね。
この場合は別の対策を検討していきます。


2.医療や介護、生活手続き全般の代理はできない

家族信託は
(信託された)『財産』の管理
をお願いする契約です。

医療契約や介護契約、ライフラインの契約などは
『財産』 ではないので
家族信託では対応できません。

この部分をカバーするには、別途、任意後見契約を
締結しておく必要があります。


財産の凍結には対応できるが、
生活関連には対応できないのです。


3.制度周知が十分ではないため、取扱いのある金融機関が限られている

家族信託は10年ほど前から広まった制度です。
(法律自体は大変古いものですが、改正が10年ほど前にあったのです)

そのため、銀行や証券会社で
取り扱っていないところがあります。

預金を信託財産とする場合、
基本的には『信託口口座』という口座を銀行で開設し
そこで預金を預かります。

その信託口口座を開ける銀行が、今はまだ
少ないのです。

ちなみにできる銀行としては、
三井住友信託銀行・城南信用金庫・横浜信用金庫など。
(その他、広島や山口の地銀や信金などもありますが)

都市銀行系、例えばUFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行、
りそな銀行、そしてゆうちょ銀行も、軒並み、作れません。

そのため、信託口口座の対策としては
受託者(財産を預かる人)名義で新たに口座を開設し
信託財産のみを預かる口座として運用することも
可能ではあります。

(しかしこれには、受託者が先に死亡したら受託者の相続財産となってしまう、などのリスクもあります)



4.信託の中で贈与はできない

家族信託を利用して、贈与を行うことは
基本的にはできません。

なぜか?

家族信託とは、財産を預ける人(例えば父)のために、
財産を利用すべき制度だからです。

もちろん あくまで契約であるため
契約内容に、例えば同居する家族のため財産を利用することを
定めることは可能です。

しかし家族信託の制度趣旨としては
ご本人が利益を得ることですから
あまり行き過ぎた契約内容では作れません。
※例えば、親の財産を毎年贈与するために家族信託をするというようなことはしません。

そのため贈与と家族信託を併用したい場合は
贈与予定の財産を、家族信託財産とは別にとっておき
贈与は家族信託契約で行っていきます。


5.遺留分や債務の取扱いにつき判例が不十分なため、将来的に取扱いが変更する可能性がある

デメリットとしましたが
はじめにお伝えすると、
遺留分の問題や債務の取扱いというのは
複雑な信託契約のみで問題となることです。

通常の、シンプルな契約であれば問題とはなりません。


では気を付けなければいけないことは何か?

遺留分請求をされる予定がある方は、遺留分を考慮し
別途、保険や遺言で財産を渡すようにすること。
又はそもそも争いのある家族間では家族信託を利用しないこと。

債務/ローンについては
債務/ローン のついた不動産を家族信託する場合
受託者(財産を預かる人)名義の債務で
両親の相続発生時に両親の相続税計算において、
債務控除として控除できるかどうか、が問題となります。

ご両親でローンを組むのが一番確実ですが
信託受託者としてのローンでも親の債務とできるか
今のところ何とも言えないので、
実行するならば少し、チャレンジではあります。

ただ、銀行さんは、このような債務を多く実行しているのが実情です。

後で債務控除できなかった、となったら何のためのローンかと
なりますので
不安な方は避けた方が無難です。





以上となります。


難しい問題も孕みますので、詳しく知りたい方は
ぜひ面談時にお気軽にお尋ねください!


ただ、家族信託自体は
必要な方にはとっても良い制度ですので
デメリットの対策を一緒に考えていければと思います。

まずは、色々お話してください(^^)

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