家族で話し合っていますか?
お元気なうちから家族で話しておくこと
とても大切なことです
私達の事務所の無料相談にこられる方の約3分の1がどうにもならない状態(対策の検討ができない)となってしまった後のご相談です
・親の預金口座からお金がなくなってるが親に聞いても忘れてしまっている
・親の銀行口座がストップしてしまったけど動かしたい
・不仲があったり疎遠な状態で親が亡くなった
・施設に入居するために自宅を売却したいが本人が認知症
こういったご相談はよくあるのですが、
問題が顕在化していない状態ではまったく想定していなかったことだと思います
これらの問題は遺言や家族信託などの制度を利用することでケアすることができたりします
ほとんどの方が知らなかった、もっと早くに相談すればよかったと仰います。
友人、知人、親戚などの世間話で聞いたり、ニュースや新聞、様々なメディアでも取り上げられているにも関わらず
何故このような問題が起きてしまうのでしょうか?
答えは明確です
困るのは本人ではなく近くにいる人
つまり
【本人(親、叔父叔母など)】
自分が困るわけではないから関心をもつ機会が少ない
または関心はあるが今はまだ相談や対策をする必要がないと思っている
【近くにいる人(子供、甥姪など)】
当たり前ですが問題が起きるまでは自分たちの生活で手一杯
または親の将来に心配や不安があったとしても本人(親、叔父叔母など)が協力してくれない
【共通】
お金がかかりそうだから何もしない
このいずれかです
どんなことにも言えるとおもいますが、将来の問題に向き合えていない状況がのちのトラブルの根っこになり
時間はあっという間に過ぎ手遅れになってしまっているのです
亡くなったあとのこと
判断能力が低下してしまったあとのこと
元気なうちはそんなこと考えたくないですよね?
なんとなく大変そうだし、他にやりたいことがある
私自身もずっと健康でいるつもりだし先のことは考えたくないのが正直なところです。
「うちは財産が少ないから、そこまでする必要がない」
「まだまだ元気だから先のことは考えていない」
問題はそこではありません
争いの原因は財産額ではないですし
対策も元気なうちしかできないのです
対策は親世代の方たちの協力が必須です
私が親世代の方たちにお伝えしたいのは
孫に「学校の宿題をちゃんとやってるか?」という前に
自身の終活という最後の宿題にちゃんと向き合いませんか
ということです
いつしか上からやりなさいと言ってくれる人がいないと
つい自分に甘くなりがちです
私もそうです
問題となることはなんとなく分っていても
実際に行動に移すことって難しいですよね
何か起きたときに後悔せずにすべて受け入れることができるならいいのですが
何か起きたときに自分や周囲の人たちが困ってしまうのは準備不足と言わざるを得ません
年末年始は家族との時間がとれる機会です
そんなときに子供や甥姪など近くの人から相談があったときは話を聞いてあげてほしいと思います
話しにくい相談を勇気を出して話してくれたのですから
一家の主として子供たちに真摯に向き合ってください
それが自分勝手な話なら突き返してもいいですが
家族みんなの先を考えた話なら耳を傾けてあげてください
解らないことがあれば悩まずに私たちに相談してください
家族みんなの頭の片隅にあるモヤモヤを解決して良い年にしていきましょう
最後までお読みいただきありがとうございます
それでは皆様
よいお年をお迎えください
行政書士事務所アズーロ
代表行政書士 八城 浩二郎